よりよき指導者を次世代を担う作家を
本校は財団法人関西書芸院が広く各界の支持を得て昭和52年、
岡山県より認可を受け書道を基幹とした社会教育施設として山陽文化会館において開校いたしました。
書道教育を通じ、書の専門知識、技術を享受しながら人間形成を書に求める方々にも広く門戸を開いております。
書は後世に残すべき伝統文化です。
次世代へ本物の技術、精神性を残せる人材を育てたいと志をもって指導しております。
本校の校舎は岡山と倉敷のほぼ中間、北に王山、南に城山公園を抱く緑豊かな環境に恵まれています。
静かな環境の中で自分自身とじっくり向き合い、自分の個性を見出していただきたいと願っています。
また、卒業後は筆文字の良さを伝えてほしい、子どもたちの精神性をそっと鍛えてほしい。
そして自ら学び続ける作家として活躍してもらいたい、そんな想いをもって皆さんの入学をお待ちしています。
「古典」クラシックを徹底して学ぶことで美的感性を養う
古典=時代をこえて現在に残る、優れたもの。たとえば、文学でいうところの「論語」や「聖書」、
あるいはバッハやモーツァルトの音楽、ダヴィンチやミケランジェロ。
そして書の世界においては王羲之や空海などが古典と呼ばれる代表格です。
古典には「一流の ・格式のある」という意味があり、受け継がれるだけの魅力が多くあります。
書の世界では古典を鑑賞すること、あるいは追体験すること(臨書)で、芸術的な美的感性を養います。
それが作品制作の礎となります。
本校では古典と向き合いながら更に系統立てられた理論や技法を学びとり、
書に対する理解や能力を高めることを目指します。
韓非子(喩老) 澤田眞示(虚遊)書作
「以螻蟻之穴潰」
ささいなことをおろそかにすれば、大事に至るたとえ。
日々の小さな積み重ねに勝るものはない。ということ。
芸術表現を目指す
カリキュラムは「芸術書」を柱として「教育書」「実用書」「書道史」「書道理論」等において
書の学び方と指導方法の両面を2年間でマスターできるよう構成されています。
書の経験が無くても年齢制限も何もありません。
『本気で書と向き合いたい』、そう強く求める気持ちがあれば、充実した2年間になると思います。