ペーパーレス化と無駄な時間
12月になりました
一気に寒くなり、体調管理に一層気を使う時期に入りました
さて、今日は新聞記事を読み、思ったことをだらだらと
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2020年3月以降、感染症対策として様々な生活様式が見直されました
中でも「電子書籍」「押印廃止」、「ペーパーレス」というワードが俄かに飛び交うようになりました
かつて「電子辞書」が台頭した折には
「紙の辞書が膨らむまで引け!その手あかのついた辞書こそ、努力の証!」
と教師に口を酸っぱくして言われた記憶があります(昭和生まれです・・・)
「学生の荷物の多さを知っているのか!」
と反発しながらも、その当時は「電子辞書」の有難さに歓喜した覚えがあります
一方、膨張した辞書の持ち主がとてもよい成績だったことも事実です
こういった話題になると どちらかに偏った意見が出やすいのですが、
時代の流れ、円滑に物事が進むためにはやはり必要なことで、この流れに抗うことは難しいと思います
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スマホやタブレット一つで何でもできる時代において、
紙の質にこだわり、たった1枚を完成させるために試行錯誤する「書」の世界、子どもたちも何枚も何枚も同じ課題を繰り返し書いていますね
そして、作品に押す「雅印」も然り
何でもリモートやデジタルでできてしまうからこそ、対面の有難さがわかるようになりました
「ペーパーレス化・デジタル化が進めば進むほど、より一層 手書き文字や芸術書の価値が浮き上がってくる」
そんな風に感じました。おそらく印鑑文化も、書も紙の本も残るでしょう
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すべてが合理的な世界は「おもしろくない」
他愛のない世間話、用事もないのにふらっと出歩く散歩や無駄遣い、
装丁が気になって購入した本、
そういったもの中に、「発見」や「ひらめき」「わくわく」が隠れていることがありませんか?
そんな無駄な時間がニンゲンには必要なんだろうと思います
何を残して、何を省くかはそれぞれの価値観—–
非効率的な仕事時間を省いて、ニンゲンの無駄な時間に変えるための努力をしていこうと思った師走のはじめでした
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(事務局 爽風)